炎症後色素沈着は、なんらかの炎症が原因で生じるシミです。
他のシミとは異なり短い期間でつくられるため、セルフケアによる効果がでやすいという特徴があります。
ここでは、そんな炎症後色素沈着の症状を改善するセルフケアをご紹介します。
炎症後色素沈着とは
炎症後色素沈着は、ニキビなどが原因で生じるシミです。
ニキビはホルモンバランスが乱れる思春期にできやすいため、10代の人に多く発症します。
ニキビのほかにも、傷、火傷、湿疹、アトピー、虫刺されなどが原因となり、症状は時間の経過と共に改善していきます。
炎症後色素沈着ができる原因
炎症後色素沈着は、ニキビやアトピーなどのあらゆる炎症が原因で発症します。
炎症を受けると肌はダメージを回復しようと新しい細胞をつくりだしますが、その過程でメラノサイトが刺激されることでメラニンの生成が過剰になります。
ターンオーバーによって排出しきれなくなったメラニンは、肌に停滞してシミをつくりだしてしまうのです。
炎症後色素沈着のセルフチェック
シミにはいくつかの種類があり、改善するためには自分のシミにあったセルフケアや治療をおこなうことが大切です。
以下に炎症後色素沈着の診断ができる項目をご用意しましたので、是非セルフチェックをおこなってみてください。
・炎症がおきた部位にシミがある
・炎症の赤みがひいたあとにシミができた
・シミの色が茶褐色である
炎症後色素沈着のセルフケア
炎症後色素沈着は、炎症を回復する過程でメラノサイトが活性化することによってつくられます。
回復後、その刺激がおさまるとシミの生成もおさまるため、肌の生まれ変わりを促す新陳代謝が正常であればシミは数か月で薄くなります。
しかしながら、なんらかの原因でターンオーバーが乱れていると、肌に残ったメラニンを排出できずシミの生成を促してしまうのです。
ここでは、そんな炎症後色素沈着を改善するための、肌のターンオーバーを整えるセルフケアをご紹介します。
生活習慣を見直す
肌のターンオーバーを整えるには、生活習慣を見直して肌の健康状態を整える必要があります。
まず、美肌に欠かせないのは十分な睡眠とバランスのとれた食事です。
最低でも6時間は睡眠をとり、美容成分であるビタミンやセラミド、L-システインなどを多く含む食品をたくさん採るようにしましょう。
また、喫煙は肌のターンオーバーの滞りに繋がります。炎症後色素沈着に限らず、シミにお悩みの方はタバコを控えるようにしましょう。
紫外線対策をおこなう
炎症後色素沈着は、炎症によりメラノサイトが活性化することによってつくられますが、そこに紫外線がふりそそぎ更にメラノサイトが刺激されると、シミの色味が濃くなり目立ちやすくなります。
紫外線は他の種類のシミをつくる原因にもなるため、日焼け止めを使用してしっかり対策をおこなうよう心がけましょう。
美白化粧品をつかう
美白化粧品は、美肌成分を多く含む化粧品で、毎日使用し続けることでシミを改善することができます。
肌のターンオーバーを促す成分としてはビタミンC誘導体、メラニンの生成を防ぐ成分としてはビタミンC誘導体をはじめ、ハイドロキノンやルミキシル、トラネキサム酸などがあげられます。
美白効果は肌の機能が整ってから発揮されるため、最低でも1ヵ月は使用し続けることが大切です。
まとめ
炎症後色素沈着は、自然治癒の可能性があり、セルフケアによる効果もでやすいシミです。
症状の改善には、生活習慣の見直しと、日焼け止め・美白化粧品の使用が効果的。自分にあったセルフケアをみつけて、シミのない美肌を目指していきましょう。