糖質制限はもうすっかりポピュラーなダイエット法になりましたね。
痩せたい願望だけではなく、健康的な食生活にしたい人も
糖質制限に取り組んでいらっしゃると思います。
毎日の食事から糖質をカットすればOK!
という分かりやすさ、始めやすさが人気の秘訣ではないでしょうか?
しかし、長く続けるとともに、
ルールや線引きがなぁなぁになってきてしまうことも多いはず。
もしくは、効果を追求しすぎるがあまりに
どんどん過激になってしまうことも。
どちらも本来の糖質制限の効果を得ることが難しくなります。
自分なりの付き合い方を見つけるのも大切ですが、
基本を忘れないことはさらに大切です。
糖質制限の基本の「キ」を見直してみましょう。
食品に気を付けましょう
糖質制限とは、日々の食事において糖質を制限する食事療法のことです。
糖質を制限すると体はいわゆるエネルギー不足状態になり、
新しいエネルギーを確保するべく、
溜まっているだけの余分な体脂肪を分解し、燃焼させます。
また、糖質を制限することによって血糖値が安定するため、
インスリンの分泌が抑えられます。
インスリンは血糖値を下げるために、
血液中の糖を脂肪細胞に送り込む働きをするホルモンです。
このインスリンの分泌量が減るということは、
体に脂肪が溜め込まれなくなるということ。
結果的にダイエットにつながっていく訳です。
では、糖質制限の実践で、控えるべき食品は何でしょう?
当たり前すぎますが、もちろん糖質を含む食品です。
しかし気を付けてください、糖質=炭水化物ではありません。
多くの人が誤解をしていますが、
炭水化物には糖質の他に「食物繊維」も含まれます。
なぜカットすべきものが、
炭水化物から食物繊維を除いた糖質のみになっているかと言うと、
食物繊維もカットしてしまうと体に悪影響だから。
食物繊維不足は便秘や肌トラブルの元なので、
糖質制限中でも積極的に摂取しましょう。
糖質低めで食物繊維たっぷりの食品なら、キノコ類がオススメです。
また「糖質制限を実践するなら野菜中心の食生活に」
という発想にも落とし穴が…。
実は野菜にも糖質高めのものがあるのです。
主な「隠れ糖質」野菜は、
玉ねぎ・ニンジン・かぼちゃ・トマト・れんこん・ゴボウ。
イモ系は明らかに糖質なことはわかるのですが、
玉ねぎやニンジンなんてしょっちゅう使いますし、衝撃ですよね。
野菜なら何でもOK~、ではないことを覚えておいた方がよさそうです。
当然、果糖が多く含まれるフルーツも摂りすぎに注意してください。
やりすぎに気を付けましょう
糖質制限ダイエットのメリットの一つに、
リアルタイムで体重減少の実感が得やすいことがあります。
しかしこれは「もっともっと」と、
制限をエスカレートさせてしまう可能性も持ち合わせている
ということでもあります。
過剰な糖質制限は危険です。
特に、全く糖質を摂取しないやり方は命にまで関わります。
糖質は生命維持のために絶対欠かせない栄養素だからです。
糖質制限のやりすぎは、重篤なカロリー不足、
栄養失調状態、筋力・体力・骨密度の低下を招く他、
おかず中心の食事から塩分やコレステロールの摂取が増え、
様々な生活習慣病にかかりやすくなるとも言われています。
痩せる快感で正常な思考がマヒする前に、
生命を維持する栄養素が足りなくなった体がどうなるのか、
想像してみましょう。
まとめ
気を付けるべきことを気を付ければ、
糖質制限は健康法としてもダイエット法としても、とても優秀です。
常に自分の体と向き合い、変化に敏感になっておくことが、
糖質制限とうまく付き合うコツだと思います。