「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがありますか?
文字通り、グルテンをフリー、つまり「含まない・除去する」という意味合いの言葉で、単純に言えばグルテンを口にしない食事法のことです。
元々は病気を治すための食事療法でしたが、今では美容やダイエットにも応用されています。
テニスのジョコビッチ選手が実践していることでも話題になりましたよね。
とは言え、何となく体にいいんだろうなぁということは分かっても、あくまでもイメージの話。
グルテンフリーダイエットとはどういうダイエット法なのか。
これからチャレンジしてみたいという方のために、グルテンフリーダイエットの情報をまとめてみました。
グルテンとは
グルテンというワード、普通の生活ではなかなか出てきません。
しかしとても身近な存在です。
グルテンとは、小麦・大麦・ライ麦といった穀類に含まれるタンパク質のこと。

ん?小麦とか小麦粉って、炭水化物なんじゃないの?
そう思いますよね。
確かに分類は炭水化物なのですが、一般的な小麦粉には実は約6~15%のタンパク質が含まれています。
そして、そのタンパク質は、粉に水を加えてこねると「グルテン」となります。
小麦粉に水を加えてコネコネした時に粘土っぽくなる、あの弾力と粘り気の正体です。
最近流行りのモチモチ食感の元でもあります。
小麦粉を使ったパンのモチモチや、うどんのコシはグルテンが入っているからこそ。
パン・麺類・カレーのルー類など、小麦粉を原料とするものの他にも、グルテンは調味料や加工品に非常によく使われています。
パッと見で小麦粉を使っていると分かる食品以外にも、隠れグルテンのような感じでいろいろなものに含まれているんですね。
意識していないと全く気づきませんが、グルテンは本当に私たちのすぐそばにあるものなのです。
むしろ、現代の食生活において、グルテンを口にしない日はないとも言えます。
グルテンフリーのダイエット効果
そのグルテンを食事から除いて痩せやすい体を作ろうというのがグルテンフリーダイエット。
なぜグルテンを抜くことが求められるのかというと…、グルテンは血糖値を上昇させるから。
あのお砂糖よりも上昇させてしまうそうです。
血糖値が急激に上昇すると、血糖値を元に戻そうとして、体の中でインシュリンが過剰に分泌されます。
インシュリンは余分なブドウ糖を中性脂肪として脂肪細胞へ取り込む働きをするため、結果、体に脂肪が溜まっていってしまいます。
また、グルテンの成分であるエクソルフィンには中毒性にプラスして、食欲を増進させる作用も。
「パン・麺類、おいしい、やめられない、もっと食べたい」の原因は、この小麦依存性にあると言えるでしょう。
こうしたことから、グルテン抜きの食事にダイエット効果があるとされています。
まとめ
しかし前述の通り、グルテンは私たちの生活と深く関わっているため、今すぐ完全にグルテンフリーを実践することは不可能です。
まずは短い期間、小麦粉を使っているかどうかを意識して、少しずつ小麦断ちをするステップがオススメされています。
最初から調味料にまで気を遣っていたら、それこそストレスでまいってしまいますから、分かりやすくやめやすいものから。
コツを掴むと、グルテンフリーも当たり前の習慣になっていくそうです。
糖質制限との違いは、ざっくりと言えば、お米と芋類がOKなところ。
お米OKはうれしい!
ゆっくりのんびり、長い目で見て、グルテンフリーを楽しむことが何よりの成功の秘訣なのかもしれません。