年齢とともにシミが増えたり濃くなったりすることで、もう治らないと諦めている方も多いのではないでしょうか。
加齢によってできたシミは、おそらく老人性色素斑。
セルフケアでは効果が感じられなかった方は、病院やクリニックで治療を受けてみるのがおすすめです。
ここでは、老人性色素斑のさまざまな治療法をご紹介します。
老人性色素斑の原因とは
老人性色素斑は、紫外線によってつくられたメラニンを皮膚外に排出できなくなることで発症します。
メラニンは紫外線から肌を守るためにつくられ、肌が生まれ変わると同時に自然に剥がれ落ちていくものです。
しかしながら、加齢によって肌の細胞機能が衰えると、メラニンが排出されず肌に残ってしまいます。
メラニンは目や髪の色をつくる黒い色素であるため、肌に停滞するとシミができる原因となってしまうのです。
老人性色素斑の特徴
老人性色素斑には、以下のような特徴があります。
・加齢によってシミができる
・60代以降で80%発症する
・シミが頬骨辺りできる
・シミが薄茶色
・シミの形が円形orいびつな形
・シミの輪郭がハッキリしている
老人性色素斑を解消するさまざまな治療法
老人性色素斑の治療は、シミの程度や状態にあわせておこなわれます。
以下、老人性色素斑の症状を解消するさまざまな治療法をご紹介します。
内服薬による治療
老人性色素斑の症状が軽度の場合は、トラネキサム酸やビタミンCの内服薬による治療がおこなわれます。
肌の内側から改善する治療のため、効果を感じるまでには約2~3ヵ月程度かかります。
・トラネキサム酸
メラニンの生成に関わるメラノサイトのはたらきを抑制して、シミができにくい肌をつくります。
・ビタミン
メラニンの生成を抑制して肌のターンオーバーを活性化することで、シミの予防と改善をする効果がえられます。コラーゲンの生成を促進する効果もあるため、うるおいのある肌へと導いてくれます。
ケミカルピーリング
老人性色素斑の症状が軽度の場合、ピーリング剤をつかった治療もおこなわれます。
ケミカルピーリングは、ピーリング剤のふるくなった角質を剥がす作用を利用して、肌に残ったメラニンを取り除きます。
レーザー治療
老人性色素斑は、レーザー治療の効果が一番期待できるシミです。
シミがある部分にだけレーザーを照射するため、他の皮膚細胞を傷つける心配がありません。
照射後は数日でカサブタになり、剥がれてピンク色の皮膚がでてきたら、美白剤をつかって炎症後の色素沈着をおさえます。
まとめ
老人性色素斑は、誰しもできる可能性のあるシミです。
肌機能は加齢によってどうしても衰えてしまうため、紫外線対策やエイジングケアでは予防するにも限界があります。
しかしながら、老人性色素斑は治療効果の最もでやすいシミです。
セルフケアでは治らなかったという方も、ぜひいちど病院やクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。